夢の続きでもみようかの後日談くらいの勢い。
劉備「子龍、とはもう接吻ぐらい済ませたのだろう?」
趙雲「殿!?なななななな何をおっしゃられますか!!!」
馬超「はあ? 何も手を出して無いのか!?隙あらば押し倒すのが男ってもんだろうが!だってそれを望んでいるはずだ!」
趙雲「そ、そうだろうか…?」
姜維「馬超殿の色情丸出しの言に惑わされるとは……趙雲殿もその気と言う事ですか……。」(赤面)
趙雲「い、いやそんな白い目で見ないでくれ!!」
孔明「次代には趙雲殿と殿の子が欲しいところなのですが…仕方ないですね、私も協力致しましょうか…。」
頑張れ趙雲。とさん。
更にその後日くらい
趙雲「(あそこに居るのは姜維ではないか)おーい、姜――」
「ねぇ、孟起何処に居るか知らない?」
姜維「馬超殿なら自室に戻られたよ。」
「そっか、ありがとう伯約。」(にこり)
姜維「ああ(にこり)。……と、ところで。」
「なあに?」
姜維「その……あの……」(俯き伏せた顔は紅くなっている)
「……どうしたの?」
趙雲「(うしお……何故馬超の元へなど!?)」
姜維「だから……えっ、と……ちょ、趙雲殿とはその、うまくいっているのか?」(冷静さを装い顔を上げる)
「あはは、やだぁ伯約らしくない事云っちゃってぇ〜。ふふふ、頬が紅く染まってるよ、伯約たん。」(頬ツン)
姜維「うっ、!」(赤面)
「あはははは!それじゃ、私はこれで。亦ね〜。」(手を振り足早に立ち去る)
姜維「……丞相、私にはこれが限界でした。申し訳ございません。」(項垂れ)
趙雲「は馬超の元へ何をしに行ったのだろうな。」(音も無く背後に立つ)
姜維「ちっ趙雲殿!!?(何時から見られていたのだ!?)」
姜維、ヘタレ属性浮上。
趙雲「…馬超の元へなんて危険すぎる…!羊が虎穴に入るも同じこと!いや、虎児を得るどころか、虎児を孕む危険性すら…!」(握りこぶし)
姜維「ま、まさか馬超殿がそんな…」(赤面)
趙雲「無いと言えるか!?」(興奮気味)
姜維「え?あ、いや…馬超殿ですからね…」
趙雲「だろう!?だから、ちょっと行って来る!」
姜維「趙雲殿!?どこへ行かれるのですか!?」
趙雲「馬超の部屋へ! ちょっと、その、通りがかってくる!」(乗り込む勇気はないらしい)
姜維「そ、それは盗み聞きでは!?趙雲殿!? …あぁ、私はなんと無力なのか…
丞相…申し訳ありません…」(しょぼん)
孔明「良いのですよ。姜維」(気配もなく背後にいる)
姜維「じょ!? 丞相!?(一応私も武将なのに気配を一切感じなかった!!)
し、しかし!」
孔明「これも策のうちです」
姜維「策なのですか!?…さすが丞相!私の考えの及ばない所におられるのですね!」(尊敬の眼差し)
孔明「ふふふふふ」(黒い微笑み)
気が弛みすぎですぞ姜維殿。自重めされ。
馬超の部屋の前
「孟起〜居るぅ?」
馬超「おう、か。入って来いよってもう入って来てるしな。」
「お茶とか出ないの?」
馬超「いや、そこは普通が淹れるもんだろ。」
「ありがとう孟起v」
馬超「おお(って結局俺が淹れてるし……)。で、何か用だったのか?」
「ああ、うん。」
趙雲「(……単身で馬超の部屋に乗り込んでまでしなければならない話とは一体何なのだ!?)」
馬超の部屋の前には耳をそばだてている趙雲の姿があった
「実はね、その……こんな事、相談出来るの孟起しか思い浮かばなくて……。」
趙雲「(相談事!?それも私にでなく、馬超に!?)」(顔面蒼白)
馬超「なんだなんだ改まって。趙雲の事か?」
「……うん。」(頬を染め俯く)
趙雲「(私の事だと!?)」(びくり)
馬超「おーおー、可愛い反応しちゃってちゃん。」(にやり)
「やだ、からかわないでよ。」
趙雲「(かっ可愛い反応!?というのは如何いう反応だ!!しかもは困ったような声を出して……
中で、中で一体何が……!)」(腕組みその場をウロウロ)
馬超「んで、アイツの何が不満よ?俺に何を求めに来たんだ?」
「その、ね、孟起……誰にも云わないって約束してくれる?」
馬超「俺は約束は守る男だぜ?楽になれよ。」
趙雲「(……!!)」
馬超さんはわざとそういう風に云っている。
続・ストーキング趙子龍。
「絶対言っちゃダメだよ?」
馬超「おぅ。男に二言はない!」
「あのね、こしょこしょこしょ」(耳打ち)
馬超「ふむふむ」
趙雲「(な、何の話をしているのだ…!?)」(ぐぐっっと耳を壁に)
馬超「あぁ、そりゃあ難儀だな」
「でしょう。だから悩んじゃって……お爺様にも相談できないし……」
馬超「あの爺さんなら趙雲を射抜きかねんな」
「だよね…どうしたら良い?」(小首傾げ)
馬超「……」
「孟起?」
馬超「よし、俺が予行練習してやろうか?」(にやり)
「え!?」
趙雲「(何の予行練習だ!?)」(さらにぐぐぐっと)
劉禅「……………………何してるんだ、子龍」(訝しげ)
趙雲「あ、阿斗さま!?」
盗み聞きとは随分と良いご趣味をお持ちな趙雲殿は阿斗さまに頗る弱い。
阿斗さまはゲーム中のヒゲでなくて姜維みたいな優男希望。
続々・ストーキング趙子龍。
趙雲「(……っく、此処で騒いでしまえば達に気付かれてしまう。仕方無いが、)
いえ、少し気分が悪くなってしまいまして。」
劉禅「なんと!大丈夫なのか子龍?」
趙雲「え、ええもう大丈夫です。ですのでこのような場に長居は無用で御座います。さ、参りましょう。」(作り笑顔)
劉禅「ああ。だが無理は禁物だぞ?そたなにはまだまだ……」
趙雲「はい、心得ております。さ、阿斗さま。」
ちらちらと部屋を振り返り後ろ髪引かれる思いでその場を後にする
姜維「ああ、劉禅様のご登場により趙雲殿が……。」(オロオロ)
孔明「……いけませんね。」
姜維「丞しょ――」(ふいと振り返り凍結)
孔明「私の計画を邪魔する者は誰であろうと排斥いたしますよ。」(目が笑っていない黒い笑顔)
姜維「……(丞相、燃えておられるのですね?)」
孔明「―――どうしました姜維?次の策を練らねばなりません。行きますよ。」(にこり)
姜維「は、はい!丞相!!」(キラキラ)
趙雲達と刻を同じくして
「予行、練……習……?」
馬超「おう。」(にやと笑いを押し倒す)
「ひやっ!?」
くらりと視界が揺れるが馬超の配慮により頭は打たず
馬超「良い眺めだな。」(太腿の辺りに馬乗りに跨る)
「な……なにするのよ孟起!」
馬超「だーから、予行練習だっつってんだろ?優しくしてやるから安心しろって。」
何時の間にかの両手を片手で床に押し付けている
「ちょ……っと、違う、孟起私こんな事頼んでないよ!?」
馬超「いーからいーから、俺に任せとけって。」(ぐぐっと上体を屈め顔と顔を近づける)
「やっ!!離して、孟起!!」(顔を背ける)
馬超「ンな事云って、本当はこうされたいんだろ?」(顔を回り込ませる)
「ちがっ違うわよ!!」
馬超「まーた照れちゃって〜。」(にやにやと笑いつつちらちら入り口を盗み見ている)
「照れてなんかないわよ!馬鹿超!」(ぐぐっと力を籠める)
馬超「あ?なんだってちゃんよ。」(ぐぐぐと顔を近づける)
「やあっ!離れてよおっお爺様に云いつけるわよ!!」
馬超「そんな気も起こらねぇようにしてやるよ。」
「――っ!!」(目を瞑る)
馬超「……。」
「―――……?」(そろりと片目を開ける)
馬超「……可笑しい。」
「……え?な、なに、が?」(ぱちくり)
馬超「趙雲の気配が消えてる。」
「……は?子龍……気配?え?え?」
馬超「あー、が来て少ししてから趙雲の気配もしてな。大方心配で後でもつけてたんだろ。」(手を引っ張り起き上がらせる)
「……うそ?」
馬超「本当。だからカマかけてみたんだがな。」
「か、かまかけ……。」(呆然)
馬超「幾ら純で奥手なアイツでもの危機には乗り込んで来ると思ったんだがな。邪魔が入ったみたいだな。」
「……なん、なん……」(パクパク)
馬超「ああ、近々が来た時に趙雲も来るって諸葛亮殿が仰られてな。」
「こ、孔明様が!?」(赤面)
馬超「ああ。ま、相談には真面目にのるから。これからも何時でも来いよ。」(頭撫で)
「うん、ありがと……。でも、こういうのは心臓に悪いからもうやめてよね。」(項垂れ)
馬超「おう。」(笑顔)
姜維は純粋で盲目的。馬超は面白がっている。孔明に至っては愉悦に浸っていても良いんじゃないかな。
頑張れ軍師さん(と下僕)
劉禅「子龍、風邪か何かの類ならば早々に休め」
趙雲「はい…勿体無きお言葉……(がっが!馬超の魔手に…!!!)」(心は嵐)
とぼとぼと歩く
その後ろを歩きつつ、
姜維「丞相……いかがしましょう……」
孔明「まぁ、見ていなさい」(笑顔)
懐から取り出す細長い筒。
姜維「そ、それは……?」
孔明「これは月英作の吹き矢と薬です」(笑顔)
姜維「ふ、吹き…!?」
孔明さん吹き矢を趙雲へ
フッ
趙雲「っ! ……な!?か、身体が……!?」
ズルズルと力が抜けていく。
劉禅「子龍!?どうした!?」
孔明「邪魔したついでです」
フッ
劉禅「うっ!」
趙雲「阿、斗さま!? ……ガクリ」(力尽き)
姜維「じょ、丞相…!」(オロオロ)
孔明「案ずる事はありません。姜維、貴方は趙雲殿を彼の部屋に。
私は劉禅さまをお運びします」
姜維「は、はい…!」
慌てて趙雲を担いで引き摺っていく
孔明「蜀の未来、貴方に託しましたよ……」(微笑み)(無駄に本編っぽい)
足元に劉禅(失神中)
馬超の部屋から退出
「……はぁ、びっくりしたぁ……孟起め、いきなり来るから……」
数歩進んで赤面。
「…し、子龍も、もっとあんな感じに…いや、ちょっと行きすぎだけど、強引でも良いのに……
というか、乙女の危機に居なくなるなんて、何よ!」
ふと先を見ると、姜維と趙雲(失神中)。
「子龍!!?伯約も! どうしたの!?」
姜維「!?う、あ、あの、これは…」(オロオロ)
「子龍!?大丈夫!?伯約、どうしたの子龍は!?」(泣)
姜維「(…はっ、これは策を仕掛ける絶好の機会!?まさか丞相はこのことを考えて…)」
「伯約!?」
姜維「(丞相の期待に応え、姜伯約いざ参ります!)
落ち着いて、。趙雲殿は気分を崩されて倒れられたんだ」
「え!?(……わ、私ってばそんな子龍に怒ってたなんて……)」(罪悪感)
姜維「だからこれから趙雲殿を部屋で寝かせようかと思ってね」
「う、うん。それが良いよね……」
姜維「きっと、すぐに目が覚めると思うんだけど、その時、がそばにいたら趙雲殿も安心すると思う。
だから、看病を任せても良いかな?」
「え!?あ、うん、もちろん…!」
姜維「私は次の仕事があるから、趙雲殿を運んだらすぐに行かなければならないんだ…任せたよ?」(笑顔)
「(なんか伯約が孔明様に見える……)うん…」(戸惑い)
姜維「じゃあ、行こうか。」(笑顔)
密室看病と麒麟児の罠に続く っぽい。