兵士「黄将軍!」
黄忠「なんじゃあ!が見つかったか!?」
兵士「国境の森の中、こちらを発見致しましたが……」
黄忠「これは――!の手巾!!!」
においを嗅いで確かめるじいちゃん
兵士「……となりますと、お孫様はもしや呉の中に……」
黄忠「――――っ!!!!!」
「!(――おじいさま?)」
陸遜「どうかなさいましたか?」
「いえ、なんでもありません……。」
甘寧「なあ」
凌統「云うな。云っても火矢が飛んでくるだけだろ。」
甘寧「だよなー。」
さんと陸遜が一頭の馬に乗り、その後ろを甘寧・凌統それぞれ追従
凌統「しっかし、あんな辺鄙な処で黄将軍は何を探してんのかねぇ。」
甘寧「……地雷?」
凌統「いや、それはないデショ。(トラウマになってんのか)」
呉の首都・建業に到着
時間とかを気にすると負ける
甘寧「やあーっと帰って来たなぁ!」
凌統「ああ。」
「此処が、呉の首都……建業?」
陸遜「ええ。」
甘寧「デッケェだろ!」
「ええ……(うちと、蜀と全然違う!!!)」(カルチャーショック)
凌統「軍師さんは取り敢えず、大将にご報告、だよな?」
陸遜「ええ、そうですね。」
「報告……。」
甘寧「蜀の黄将軍が国境近くにまで出張ってきてるってな!」(にっかし)(戦馬鹿設定か)
「それじゃあ私は如何すれば……。」(ドキドキ)
陸遜「――その事ですが」
凌統「ちゃんは俺らと市内観光でもしてるってのはどうよ?」
甘寧「おう!ここは良いとこだからな!行きたいとこなら何処でも案内するぜ!」
「……何処でも?」
甘寧「おう!」
「(行きたいところ……呉の首都を記憶すればおじいさまのお役に立てるかも……)」
真剣に考え始める人
陸遜「しかしそのような事を将のお2人にお頼みするのは心苦しいですよ(抜け駆けなんてさせませんよ)。」
凌統「ダーイジョブだって。なんせ俺らは誰かさん曰く"ヒ・マ"だからな(先に抜け駆けしてんのはどっちよ)。」
甘寧「そーそー!」
陸遜「しかしっ!」
凌統「軍師様は周将軍や孫策様と今後の方針について会議をしてきて下さいよ〜。」
甘寧「出撃とかになれば俺らは力を貸すぜ!」(やっぱり戦馬鹿設定か)
陸遜「そうですか。」
凌統「そうですよ。」
甘寧「そうだぜ。」
バチバチと火花が散る
「(お城に行きたいとか云ったら、やっぱり疑われるのかしら……)」
まだまだ考え中
そんなさんの様子を見て一言
甘寧「呉には美味い酒も沢山あるしな!」
「お酒!?」(思わず反応)
凌統「あはは、ちゃんはよっぽど酒が好きなんだねぇ。」
「いや、ちがっ……!!」(赤面)
甘寧「それじゃ、決まりだな!?」
「あ、う……はい。お願い、します……(私のバカァ!)」(ペコリ)
陸遜「……殿がそうお望みならば私は……。」(しょぼーん)
甘寧「よっしゃー!じゃあ早速行こうぜ!」
「あ、あの!その、この馬は如何すれば?」
実は1人だけずっと馬に乗ったままで降りるタイミングを失っていたさん
陸遜「では私がお帰りになるまで責任を持ってお預かりしておきますね。」
「はい、おじいさまが大切にしている馬なので、くれぐれもよろしくお願いします。」
陸遜の手を取り念を押す
陸遜「は、はいっ!」(ドキドキ)
ついに単身呉に突入した(くてした訳では無いが)さん。
そのさんを巡り血で血を洗う三竦みが今出来上がろうとして……!
いる筈も無い。特に甘寧。酒と戦しか頭に無いっぽい。
さん自身はなんとかおじいさまのお役に立てればと、考えているご様子。