素直ヒート+α





恋は盲目  愛は猛毒



     ぅぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁ
馬超 「ん?」

「孟起さまああああああああぁぁぁぁvvvvv」
馬超 「おお!か!!」

「おはようございます孟起さまv御逢いしとう御座いましたわ!!」
     肩で息をしながらにこりと笑う

馬超 「昨夜別れたばかりだろ、照れるじゃねぇか」(にへら)
「いいえ、わたくしは孟起さまと一時でも離れているともう、寂しいので御座います」(きゅっと腰に抱きつく)
馬超 「……(こんな可愛らしい一面もあったのだな)」
「孟起さま、愛しております!」
馬超 「俺もだっ!愛しているぞ!!」(強く抱きしめる)
「孟起さま!!」(強く抱きつく)
馬超 「!!」(ぎゅう)


「――――ところで孟起さま」
馬超 「なんだ?」
「先日、関将軍殿の姫君様と御逢いになられたそうですね?」
馬超 「そ、そうだったか?」(ぎくり)
「さぞや麗しい姫君様だったのでしょうね」
     ふと抱きつく力を弱める
馬超 「そっんなことは無い!の方が美しく可愛いぞ!!」
「孟起さま!」(顔を見上げる)
馬超 「!」(見つめ返す)
「勿体無いお言葉に御座います!わたくしめは、今、猛烈に感激しておりますううううううう!!!」
     力いっぱい抱きつく
馬超 「はっははは、可愛いヤツめ」
     げふっとなりつつぎゅっと抱きすくめる

「わたくしは孟起さまに愛されていたのですね?」
馬超 「当たり前じゃねぇか!この錦馬超はを愛している!!以外は眼にも入らぬわ!!!」
「孟起さま!」(ぎゅっ)
馬超 「!!」(ぎゅうう)
「でも姫君様に色目をお使いになられたそうですわね」(抱きついていた力をぴたりと抜く)
馬超 「は!?」
「姫君様と関平様に涙ながらに訴えられましたわ」
     みし、と抱きつく力に不穏な陰が付随される
馬超 「ちっ違う誤解だ!!俺はっ俺は―――――――」
「孟起さま!わたくしだけではご満足いただけないのですか!?」(めきめき みしっ)
馬超 「ぎゃあああうううう!おち落ち着いてくれおおおおっっっっ!!!!!」
「わたくしめの何がご不満なのか、素直に仰ってくださいませ!即刻直すよう尽力致します故!孟起さまああ!!!」
     めきめき みしみしみしっっ

馬超 「ぐわあああああ!!!!
     うっおおおおお!!!!愛しているぞおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……」(失神)
「孟起さま、孟起さまあああああぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!」
     めきめきめきめき







酒の肴はコイ?



     十代’S 酒盛り中

星彩 「そういえば、と馬将軍の出会いはどういうものだったの?」
関平 「……いきなり何を云い出すんだ星彩」(ゲホゴホと少しむせる)
星彩 「あら、気にならない?」
関平 「それは、その……」(ちらりと姜維と目配せ)
姜維 「云われれば気になりますが……」(関平と目配せ)
「「(どうにも予想がつかなさ過ぎて)」」
「わたくしと、孟起さまの出会い、ですか?」
星彩 「ええ」
「わたくしと孟起さまとの出会いは……」



***「良いな、よ。蜀の馬超を抹殺するのだ。錦馬超などと呼ばれておるようだがお前の腕をもってすれば容易い事だろう。
      (ゲアゲア五月蝿くてかなわん)」
「お任せ下さいませ。必ずやなしてみせます」
***「期待しておるぞ、よ」
「はっ!」


「錦馬超。一体どのような人間なのか……否、殿が不要だと判断したのならばその程度の人間だという事だわ。
     わたしくしのこの弓矢で殿の目指される国の礎にしてさしあげますわ!」

     遠くから轟音
     ぅぅぉぉぉぉぉおおおおおお

「?」

馬超 「正義無き力は暴力!故に俺は正義の為に力を使い果たそう!!」(意味も無く馬上チャージ)
馬岱 「従兄上、五月蝿いですよ」
馬超 「岱、俺についてこぉぉおいいい!!!」
馬岱 「一度馬に蹴られてみてはどうですか」(溜め息)


     岩陰に隠れこそっと見つめる
「あれが……」

馬超 「正義無き悪党共は、この錦馬超がぶっとばしてくれるわ!」(聞いてねぇ)

「馬、超……さま?」(きゅん)

馬岱 「従兄上、どうかお静かに……野党に見つかりでもしたら面倒です」
馬超 「任せろ岱!俺が片っ端から掃除してやるわ!!」

「……素敵v」(目がハートマーク)

「こほん。それではその志、本物かどうか、そしてわたくしの殿として相応しいかどうか、試させていただきます!」
     岩陰からチャージ攻撃を仕掛ける
     ビシュッ
馬超 「おふっ!?何奴だ、出て来ぉいっ!姿を見せぬとはなんと不届きな!!」(頭に矢)
馬岱 「嗚呼、だから云わんこっちゃない……」(頭を抱える)

     ガサリと岩陰から姿を現す

「我が名は!馬超殿とお見受けいたしました!」
馬超 「おう、いかにも!」
馬岱 「従兄上!」
「貴公の力量、拝見賜りたく存じます。いざ、受け止められよ!!」(弓矢を構える)
馬超 「おう!その勝負乗った!!」
馬岱 「従兄上!?」



「……と、いうものだったのよ。きゃっv」

「「(今の話のどこに惚れる要因が……?)」」

星彩 「運命的な出会いね」
「ええvv」
星彩 「それで、どっちが勝ったの?」
「それは……」
「「「それは?」」」

「わたくしが勝ちまして、孟起さまに求婚されましたのvvv」

「「ええええええええええ!?」」

星彩 「それは素敵ね」
「「(そうか!?)」」
「ええv」


関平 「(あの馬超殿よりも強い護衛武将……)」
姜維 「(、恐るべし!!)」